こんにちは、武蔵境整体院 BodyFlowの玉川慧です。
先日、竹橋駅からほど近い、国立近代美術館で行われてる
「ゲルハルト・リヒター展」に行ってきました。
結論から言うと、感性と思考が刺激されまくり、
本当にもう、すごく良かったです。
ゲルハルト・リヒターは、私が大好きな画家、一番好きと言っても良いです。
この人は、元々、不自由な東ドイツに生まれ、ベルリンの壁ができる直前に
「自由」に憧れて西ドイツに移住してきました。
だけど、その「自由」ってものに疑念を感じたそうで。
私はそこに関して「なんで?」と思うわけですが、
要は画家って絵を書くこと自体、主体的なものですよね?
色とか筆とか被写体とか自由です。
そこを選択する意思や自由さに疑念を感じたと。
なので、この人は、新聞や雑誌に載ってる適当な写真をそのまま模写したんです。
それだと自由さは無くなりますからね。
(でも、そうやっても自由であることは変わらないんじゃない?
と自分の思考が???と疑問のループ状態になりますが・・・)
まず、その模写がめちゃくちゃうまい。
遠くから見ると普通に絵なのに白黒写真だと思います。
↓
この絵のスタイルを「フォト・ペイティング」と言います。
非常に具象ですよね。
ところが、リヒターは抽象的な絵も書きます。
そして様々なスタイルに挑戦しています。
この様々なスタイルがあるので、作品数自体は多くないのに
飽きずに楽しめることができます。
違う画家が描いているように感じつつ、
でもやっぱりリヒターっぽさがあるんです。
例えるなら、クイーンの曲がそれぞれ個性的で全然違うのに
クイーンっぽい感じとでも言いますか。
これは是非直接ご覧になって体験されるのがオススメです。
個人的にリヒターの描き方のスタイルで好きなのは、
「オイル・オン・フォト」です。
これは実際の写真に油絵具などを塗りつけたものです。
とても刺激的で楽しい写真と絵(?)のコラボですよ。
何はともあれ、リヒターという人物と作品のスタイルの背景の知識を軽くインプットしてから
こちらの美術展に行って作品を楽しむと圧倒されて良いと思います!
リフターはまだ在命中ですけど、在命する現在ですら作品が数十億円で取引される画家です。
間違いなくアートの歴史に名を残す人です。
そんな人の個展はなかなか開催されないのでチャンスですよ!!